【ボディブローの恋1】

一周年記念リクエスト大会
めいらさまリク「友情から始まる恋」


「もっと好きなものはイルカ先生におごってもらった一楽のラーメン!」
ナルトの言葉を聞いて、イルカ先生ってどんな人だろうと思ったのがきっかけ。
アカデミーの教師といえば、年齢的に言って12年前の九尾の事件を知らないはずはない。誰もがそのことに拘って、普通に接することは難しいらしい。
俺自身はそうは思わないけど。
九尾は九尾で、ナルトはナルトだ。
そんなこともわからない奴らがグダグダ言うのは、はっきりいって嫌いだった。
だから、ナルトにラーメンをおごる『イルカ先生』に好感を持った。
ちょっと会ってみたい、と思った。
その望みは意外と簡単に叶ったのだった。


初めて会ったのは、そのすぐ後。
「初めまして。うみのイルカといいます」
ナルトが腰に巻き付いて重そうなのを引きずりながら、彼はそう言った。
心持ち緊張で固くなっているのを前に、はぁなるほどこの人が、とじろじろと見つめてしまった。
その行為がなお一層表情を硬くさせてしまい、ああ困ったな、と思う。
きっと俺が上忍ということが緊張させる原因なんだろうけど。
人間、どうしても生理的に受け付けない人は一目見てわかるもので、逆に馬の合う人もなんとなくわかるものだ。彼はそういう人だった。イルカ先生は、たぶん俺と気が合うだろうという気がした。
なんとなくこの人とお友達になりたいな、なとど柄にもなく考えたりして。
そうと決まれば、この緊張を解いて仲良くなりたい。
真剣な眼差しもいいけれど、笑った方がもっといいんじゃないかと思う。
「はたけカカシです。俺のことは『カカシちゃん』って呼んでね」
「え?カカシちゃ…?」
「カカシちゃーん!!」
「ナルト、お前が呼ぶな!」
話に割って入ってきたナルトの頭に拳骨をかますと
「いってぇ」
と頭をかかえた。
それを見て、
「あはははっ。カカシ先生って面白い方ですね」
目尻に涙がうっすら溜まるくらい、思いきり笑われた。
けれど、やっぱり笑っていた方がずっといいと思った。
それがはじまり。


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2003.02.01


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